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歯科最新ニュース

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2019年01月07日(月)

嚥下障害・つまり感があれば 器質性疾患に注意

日医雑誌第147巻・第10号/平成31年1月

小寺澤康文*中村 哲*掛地吉弘*神戸大学大学院医学研究科食 道胃腸外科学



1.嚥下障害とは  

食物や液体は,嚥下運動の口腔期から咽頭期, そして食道期の協調運動と蠕動により,胃内まで 送られる.嚥下障害は,これらの一連の運動が, いずれかの部位で妨げられることによって生じ る.嚥下障害の原因を解明するには,口腔や咽頭 のみならず,食道,胃の器質性障害に加え,これ らを支配する神経を含めた機能性障害を考慮する 必要がある1).




1.嚥下障害・つまり感の鑑別診断

 口腔・咽頭の器質性障害には悪性腫瘍,炎症, 憩室があり,機能性障害には脳梗塞や脳出血など の脳血管障害やパーキンソン病といった神経疾患 がある.食道の器質性障害には,食道がんに加え 炎症による瘢痕狭窄,好酸球性食道炎がある.機 能性障害には,逆流性過敏症といった食道運動機 能障害がある2,3).  一方,高齢者や糖尿病患者の場合,虚血性心疾 患が胸のつかえ感や嚥下困難感として表現される 場合があり,注意が必要である. 3.診療に当たって


(1)病歴  飲み込む物が口腔や咽頭にとどまる症状やむせ る症状があれば,口腔・咽頭に関連した病変を疑 い,胸部でのつかえ感がある場合は食道の病変を 疑う.また,嚥下障害やつまり感が慢性的に進行 する場合は腫瘍を疑う必要がある.アルコール多 飲やヘビースモーカーであれば,口腔・咽頭がん や食道がんにより注意するべきである4).固形物 に加え水分も通過しない場合は食道アカラシアも 考慮する必要がある.

(2)身体所見  視診では,口腔・咽頭粘膜の発赤や萎縮,扁桃 腺の腫大の有無などを確認する.甲状腺や頸部, 鎖骨上窩リンパ節の触診も重要である.また,四 肢の運動・感覚障害,構音障害の有無を確認し, 神経疾患を鑑別することも必要である. (3)必要な検査 ①血液検査:貧血や炎症反応を確認する. ②咽頭ファイバースコープ検査:咽頭・喉頭の器 質性疾患を鑑別する.同時に反回神経麻痺の有無 を確認する. ③上部消化管内視鏡検査:口腔・咽頭に異常がな い場合に積極的に行う.食道・胃の観察を行うが, 最近では咽喉頭の観察を行うことも多くなってい る.悪性疾患を含めた器質性疾患の診断や,食道 異物の診断・治療が可能である. ④胸部X線:肺や縦隔腫瘍を確認する.肺炎の合 併にも注意を要する. ⑤ CT:口腔・咽頭がんや食道がんの診断に加え て,縦隔腫瘍や大動脈瘤などの食道周辺臓器によ る嚥下障害の診断に有用である. おわりに  嚥下障害・つまり感は多くの臓器が対象とな り,炎症や悪性疾患など原因が多岐にわたる5). 口腔・咽頭に異常がなければ,食道がん,胃がん を見落とさないように,上部消化管内視鏡検査を 追加することが重要である.耳鼻咽喉科,歯科・ 口腔外科,消化器内科,消化器外科,胸部外科な ど多数の診療科にまたがる領域であり,幅広い知 識を持って診療に当たることが重要である.




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